今さら初音ミクについて書いてみる


この番組が素晴らしすぎたので、ものすごく今さらなんだが自分メモという意味も込めて書いてみる。ていうかこの番組のセット、よく見たらSOS団の部室じゃねえかよ。相変わらずNHKオタ系バラエティ班のクオリティはガチだな。

とりあえずニコニコに初音ミクがうpされまくってるのを見てまず思うのは、「ああ、やっぱり音楽作ってる奴ってたくさんいたんだな」ってこと。そして、彼らの多くに共通しているであろう「自分の曲を誰かに聴いてもらいたい」という気持ちが、初音ミクによって爆発した結果が現状なんだと思う。宅録とかDTMやってる人たちって割と内向的な人が多くて、そういう人はたいてい自己批判が強いから「作った曲を誰かに聴いて欲しいけど、なんだか恥ずかしい」っていう気持ちをずっと抱えてたと思うんだよね。それが初音ミクに歌わせることによって、もっと言えばバンドのバンマス兼プロデューサー兼アレンジャー兼作詞作曲者を自分、フロントを初音ミクにすることで、いままでどうしてもあった「照れ」が軽減されたんだと思う。あくまで初音ミクが主体、それを操っている自分が後ろに下がることで、気軽に発表しやすくなったというのがヒットの一番の要因じゃないだろうか。ネガティブな言い方をすれば「なに金にもならないことを一生懸命やってんの?」みたいなツッコミのリスクを、自分と初音ミクで分散できるから。

たとえば超有名曲の『メルト』なんて、プロが歌ったり、各パートを演奏したり、それを集めてミックス(みんなそれぞれミックスされる前提でやってないから間奏でギターとエレピのソロがかぶっててほのぼの)したりとすごい人気だけど、こういう「歌ってみた」とか「ベース弾いてみた(センス良すぎて笑える)」みたいなのがすぐ出てくるのって、日本人特有の「内輪ウケ文化」もあるだろうけど、やっぱり音楽やってる人の多くが持ってる自己顕示欲からじゃないだろうか。そういう意味で初音ミクは、「ずっとDTMを趣味にしてきたけど、ほんとは歌モノがやりたいなぁ。でも友達に歌ってくれとか恥ずかしくて頼めない」とか「家でしこしこギター練習してそこそこ上手くなった。バンド組みたいけど友達いないからなぁ」とか「自分はけっこう歌上手いと思うけど、路上ライブなんて恥ずかしくてできない」みたいな人たちが相互につながるきっかけをくれた革命的なソフトだと言える。だって、この人とかあんまライブ経験なさそうだもん。それなのに結構上手かったりするのが面白いんだけど。あと、なんか女装ってちょっと楽しそう・・・。