カテゴリー別アーカイブ: 今月読んだマンガ

今月読んだマンガ2010/06


海月姫(4)
読んでてものすごく面白いんだけど、読後数日するとどんなストーリーだったか微塵も思い出せない。まずい、これじゃあひまわりっと完璧に一緒じゃないか。1巻からのおおまかな流れは覚えてるんだけどなー、この巻でどこが進んだのかって聞かれるとマジで全く思い出せん。結局覚えてるのは、まやや様の「刺激が・・・欲しい!」のセリフのみ。いや、まあいいんだけどさ。
GIANT KILLING(15)
なんせサッカーにこれっぽっちも興味がない俺なので、サッカー漫画読むのは蒼き伝説シュート(トシ!サッカー好きか?)以来ですよ。でもさすが話題になってるだけあって、これは面白かった。まず監督が主人公っていう部分で、日本のクラブチームの現状みたいなものをなんとなーく俯瞰で表現できてる。そのくせ試合になったら臨場感もあるし、なんせ見せ方が上手い。Jリーグができてから17年、そうかーサポーターも3世代目なのかー、とか普通のサッカー漫画とは全く違った視点で読めた。
ちはやふる(9)
かるた部に新入生が!的な展開で、正直新キャラでテコ入れかな?と思ってしまうが、そんなのは前半で机くんが千早にも一字決まりが20枚あるって教えてくれただけで全部帳消しですよ。千早やっぱりすげえ!とか机くんの分析のおかげで千早も自身が持てたんだ!とか机くんに何か返したいけどまだ何も持ってない千早のもどかしさとか、なんかもう色んなものが混ざってまた泣いた。
ハチワンダイバー(12)
あいかわらず狂ってて良い。柴田ヨクサルが、12巻まで描き続けないとできないような狂った表現のオンパレード、だけど面白い。なんだよあのキスシーンは。もはやわざとふざけてるのか本気で描いてるのかすらわからないぐらい、きっとキャラが勝手に動いてるんだろうなー。とりあえずホットケーキのメイプルシロップはつゆだくが良いと思います。
乙嫁語り(2)
死ぬほどかわいいアミルとカルルクの新婚生活を持ち前の緻密かつ美しい描写でおもしろおかしく描いてるだけでも十分すぎるほど名作なのに、きちんとストーリーを持たせ、地域や時代背景からキャラクターの背景や力関係、文化や血統にいたるまで描き込んでる様には尊敬すら覚える。まあ、だからこそアミルとカルルクがかわいいんではあるんだけども。
capeta(22)
それにしても面白い漫画だなぁ。この作品の中で、曽田正人はきっとカペタが選ぶひとつひとつのセレクトが全て成功(結果的に)して、その結果やっとF1に辿りつける、そうでなければいくらドライバーとしての才能があっても乗れないのがF1なんだということをものすごく伝えたがっているように思った。チームに残ることを選んだのは一見浪花節にも見えるが、間違いなく本当に自分の利益になるから。それによってチームが変わることも含めて計算に入れていてもおかしくない。カペタがそういう奴だから、いつかF1に乗ってもおかしくないんだぞっていう、この巻はその定義付けにも思えた。
友達100人できるかな(3)
ちょっと読んだら号泣しちゃうような即効性はないけど、じわじわと心に染みる良い漫画。「面白い」という前に、作者が無意識に持ってると思われる「正しい美しい漫画像」が読んでてしっかり伝わってくる。だから、最後の最後「いつか未来に帰っても君を探して友達になる 何度でも君と友達になる」のセリフで堰を切ったように涙が溢れるんだと思う。全国の小・中学校の図書室に置くべき作品。

今月読んだマンガ2010/05


うさぎドロップ(7)
ついにりんが母親と対面、っていうのがこの巻のメイン。でもまあ、この流れはいつか必ず描かれるであろう展開だったので、そこまで驚きとかも無く。それよりは、ダイキチがぎっくり腰になったことでお互いの関係を改めて考えたり、将来(老後?)を心配したりっていうあたりの方が面白かった。りんもダイキチも、コウキもコウキの母親も、みんながちゃんとお互いを思いやってる様は読んでてホッとする。
ひまわりっ ~健一レジェンド~(13)
正直ちょっぴり飽きてきてて、ここ数巻はけっこう流し読む感じになってたけど、これで完結といわれるとやっぱしっかり読んじゃうわけで。そうするとやっぱ三国志ネタが面白いわけで。引っ張ったわりにはあっさりしたラストにも思えるが、こんだけムチャクチャな漫画を綺麗にまとめるとは、さすが東村アキコというべきか。あとがきで作者自身も書いてるけど、ほんとに行き当たりばったりだもんなー。ただ、そのムチャクチャっぷりが本筋まで侵食しないのがセンスの良さなのかもしれない。
きのう何食べた?(3)
今回はシロさんの両親の描写から、ゲイを子供に持った親のちょっとした悲しさとかが上手く描かれてて良かった。いわゆる「普通の人」と全く違う人生を生きることって本当はもっと大変なんだろうけど、よしながふみ漫画に登場するゲイたちは明るく笑い飛ばしてて、またそれがぐっときたりする。よくレシピ漫画みたいに紹介されてるけど、正直描かれてるレシピって基本的なことばっかりであんまり参考にならなくね?とか言うとまた怒られるんだろうか。それよりも、そんなベタなレシピで作られた食べ物がものすごく美味しそうに見えるっていうところの方を評価したい。実際我が家なんてこれ読んでから2回もクレープ作ったし。
珈琲時間
アンダーカレントもすごく面白かったから期待して読んだ。コーヒーもう一杯は山川直人の味を感じる漫画だけど、こちらは漫画として分かりやすく、その上ものすごく上手い。オムニバスの世界がパラレルワールドになってるとかは使い古された手法だけど、ストーリーはものすごくバラエティに富んでる。ひとつ残念なのは、最終話にこれまでの登場人物がたくさん出てくる場面、人物の描き分けがイマイチなため、誰が誰かさっぱり分からなかった。絵は上手いと思うんだけどなー。
ハルシオン・ランチ(1)
沙村広明による無駄に絵が上手いギャグマンガ。無限の住人の流れで読むとガッカリする人が出そうだが、おひっこしが好きだった人にはおすすめ。ただ、小ボケを全部拾うには日常生活に全く必要のない無駄な知識が豊富に必要なので、作者と同年代じゃなかったりサブカルとかをスルーしてるとイマイチ楽しめないかも。それにしても、あとがきに笠木忍が好きとか普通に書くんじゃねえよまったくもう。
戦国妖狐(4)
さすが水上悟志。すべての作品に共通してるけど、きっちり熱く、きっちり面白い。そしてものすごく正しい。どう見ても泣かせようとしてる展開がミエミエなのに読んでて泣かされてしまうのは、そこまでのステップに倫理的な引っ掛かりが微塵も無いからだと思う。この「絶対的に正しい漫画」の感覚は鋼の錬金術師に通じるものがある。なんか精神と時の部屋っぽいの出てきたけど、まあよしとしよう。
岳 みんなの山(11)
マンガ大賞とったのは知ってたけど「まー完結したら読むかなー」程度の感じでいたら、知り合いの漫画好きお兄さんから猛烈プッシュされたので急いで読んだ。結果クソ泣いた。基本的にほぼ全ての話にオチらしいオチはなく、ヘタしたら「いやー!やっぱり山はいいよにゃー!」みたいな感じで終わる話が大半なのに、なぜがそれを見て涙が止まらない。人間の力じゃどうにもならない、敵でも見方でもない大きな「山」という存在があって、そこで繰り広げられる人間模様。これはもしかしたら宇宙漫画に近い感覚かもしれない。ふたつのスピカなんか好きな人にはおすすめです。って賞たくさんとってるからみんな読んでるか。
3月のライオン(4)
ハチワンダイバーとは全く違ったベクトルでのネーム力。なんだけども、今月は刺激物いっぱいの漫画をたくさん読んでしまったので、実はあんまり頭に入ってこなかった。将棋界の師弟関係とか、天才が集まる中でもさらに飛び抜けた存在とか、そのへんをクローズアップしてるんだけども、正直将棋本来の描写はハチワンダイバーに遠く及ばない感じ。もっとドラマを見せて欲しい。
モテキ(3)
前巻のレビューで結局何が言いたいのか分かんないとか辛口ぶったけど、いや、やっぱ面白いな。そんで、主人公の消極性とか自己批判とかのネガティブさが悲しいぐらい共感できてツライ。まあ、俺はぜんぜんモテてなかったけどな。とりあえず俺が主人公なら、何度生まれ変わってもいつかちゃん一択で。
宇宙兄弟(9)
やったー!日々人生きてたー!あぶねー!もう日々人が月に行っちゃってるから、「死んだ弟の分も兄が夢を叶える」という話にならないし、簡単に死んだりはしないんじゃないかと思っていながらも内心超ハラハラした。そんで3人の宇宙飛行士が助けてくれたっていうくだりで、3人目が六太ってとこで号泣。日々人が3人って言ったところで六太のことも含んでるの分かってたのに号泣。いい漫画。
喧嘩商売(20)
十兵衛ちゃんの反撃、というよりもうボッコボコ。金田を余裕で殺せるぐらい圧倒的な差で勝利する様はまさに圧巻。煉獄マジつえー。次巻は高野と石橋、さしずめ次の十兵衛への挑戦者を決める闘いといったところか。しかし本当に普通に面白い。格闘漫画でこんだけ楽しめてるのはエアマスター以来。エアマスターを格闘漫画というとすごく怒られそうだけど。
おおきく振りかぶって(14)
美丞戦、最終的に負けてしまったが、みんなが大きく成長した試合だった。この漫画の性質上、格上の相手に不自然に勝ち続けたりはしないはずなのでそろそろ負けるだろうとは思ってたけど、いざ負けるとやっぱり悔しいな。ただ、阿部が故障したことで色んなことが見えてきたし、なにより三橋が本当のエースになれたと思う。スリーランを打たれて自分のピッチングが乱れた時、大きな声でアウトカウントをコールするシーン。三橋の大声にみんなが一瞬驚きながらも、すぐに声をかけ返してくれた場面では、思わず涙が出た。なんて素晴らしい作品なんだ。世界中の人が読めばいい。
とめはねっ!(6)
なんか結局、蕎麦屋でバイトして、書の甲子園を見に行くだけ。面白いし次の展開も気になるんだけど、上手すぎてもう感想とかあんまりない。展開もゆっくりだし、伏線の張り方も達者すぎて、もう発売を追っかけてるぐらいじゃ新刊読む度に全部忘れてる。これは全巻揃ってからまとめ読みだな。

今月読んだマンガ2010/04



EVIL HEART 完結編(上) EVIL HEART 完結編(下)
3巻で打ち切られ、その後4巻目を書下ろし、さらに書き下ろしたこの上下巻でやっと完結した。都合5年での完結シリーズ、ちゃんと読みなおそうと思って既刊も揃え直した。兄の暴力から家族を守ろうと合気道に助けを求め、合気道で闘っても問題は解決しないと知り、それでも最後にウメを救ってくれたのは絶対不敗の合気道だった。神道をルーツに持つ合気道の精神が、家庭に問題を抱え、もがきながらも人と繋がろうとするウメを優しく包み、さらに周囲の大人達をも成長させる。「強くて優しい心さえあれば、あとは何もいらないのに」「側にいる見知らぬ誰かすら思いやれば」という今これを書いていても涙が溢れてくる、平和の理念にすら繋がるほどの素晴らしい作品だった。はじめのうちは打ち切ったヤンジャンとヤンジャン読者に嫌悪感しかなかったが、今はこの素晴らしい物語を最後まで刊行してくれて感謝している。知り合いには貸し出すので、ぜひ読んでみてほしい。合気道がやってみたくなる。
この世界の片隅に(下)
きっと悲しい結末が待っているのだろうと怖くてずっと読めないでいたが、天気の良い日に思い切って読んだ。悲惨さだけが語られるありきたりの戦争漫画のような描写はほとんどなく、どんな状況でも日常はあり、そこには愛があるのだというストーリーは人間賛歌と言っていい。ただ、そんな愛ある日常が戦争によって壊されてゆくことで、読んでいてはじめて「戦争は悲しいものだ」という感覚を覚えた。これは特に意識して作られた構成ではなく、現代において正しく当時の生活を伝えようとした結果であり、だからこそ感動できるし感情移入できるのだと思う。こうの史代は、作中で一度も「戦争反対」とは言わない。ただ、誰かの勝手な価値観で死を押し付けられることに対してだけ反論する。これだけ戦争に関する作品で注目されているのに全く説教臭さを感じないのは、やはりこのバランス感覚があるからだと思った。
薔薇だって書けるよ―売野機子作品集
めちゃくちゃ上手い。さすがオビで上條淳士にあそこまで書かせるだけある。なんとなく古ささえ感じさせるようなベタなストーリーなのに面白く感じる。これは好みもあるかもしれないけど、同人誌っぽい空気を残しながらこの完成度の高さはかなり貴重なバランスだと思った。

今月読んだマンガ2010/03


惑星のさみだれ(8)
主人公の成長ぶりとか、ふっと我に返るとあまりの厨二っぷりにドキドキしてしまうが、それでもまだまだ良い漫画。今回の風巻の件で騎士全員に一通りスポットが当たったなぁと思ってたところでこのラストとは。次から次への泥人形との戦いで、なんかもうビスケットハンマーの事とかすっかり忘れてたけど、そうだよね、このために戦ってんだよね。ちょっともう訳わかんなくなってきたから、また最初から読み返そうかな。
おおきく振りかぶって(13)
阿部のケガで田島がマスクをかぶるところで、思わず「おおー」って声が出てしまった。話の展開とかそういう計算ずくじゃなく、ひぐちアサの頭の中で、西浦野球部がちゃんと試合をやってんだなぁと思った。もちろん阿部のケガは後々のエピソードにつながっていくはずだが、ストーリー展開ありきで作ってない感じが伝わってきて、それがまた面白い。
喧嘩商売(19)
いやー面白い。もう辛いカレー食べて萩の月で中和したりしなくてもいいレベル。工藤と戦うまでは負けないだろうと思いつつも、十兵衛の逆転劇から煉獄への展開は圧巻。さすがにドキドキした。だんだん女子高生とかのパートが邪魔になってきて、木多先生照れ隠ししてないでもっと描いてくれよって気分になる。なんなんだこの人は、もしかして天才なのか?
アイアムアヒーロー(2)
「またこの手の漫画かー」と思わせておいて、まさかのラストだった1巻。続く2巻もなかなかに衝撃的。ただ、話はほとんど進んでおらず、伝染(?)するパニックの原因も分からぬまま。表紙の少女も出てきてなくて、もうただただ怖いだけという巻。こういうパニック漫画はラストが重要なので、くれぐれもドラゴンヘッドみたいにならないよう祈る。
パパがも一度恋をした(1)
3年前に母が他界して以来ヒキコモリな父の前に、突然小汚いオッサンが現れ、どうやらそれは死んだ母が生き返った姿らしい。見た目は全く受け入れられないが、どうやら母であることに間違いはなく、だんだんオッサンに恋してゆく父・・・。というコメディー。やり方次第でもう少し面白くできそうなもんだが、正直つまんなかった。センスはあるっぽいが、テンポが微妙。
テルマエ・ロマエ(1)
古代ローマの浴場設計士が、風呂に対する情熱のあまり現代の日本(風呂場限定)にタイムスリップし、風呂の技術やアイテムを古代ローマで再現する。という、今年の漫画大賞受賞作のあらすじを今さら俺が書く意味もないんだが、とりあえず読んでみた。さすがにめちゃめちゃ面白い。でも、スピリッツやヤンマガでは絶対に連載できない、ビームという雑誌があったからこそ生まれた良作だと思う。電子書籍でなんとかマイナー雑誌にも返り咲いて欲しいなぁ。
ちはやふる(8)
「携帯電話ってすごいねぇ、かささぎみたいだねぇ。」でオッサン大号泣。千早のかるたへの愛情・情熱と新への想いがこれ以上伝わる表現って存在しないと思う。かるたすげえ!千早すげえ!太一すげえ!みんななんでこんなにがんばれるんだ。みんなすげえ!こんなにひたむきな若者の姿を描ける末次由紀もすげえ!この漫画大好き。

今月読んだマンガ2010/02


まんまんちゃん、あん。(3)
きづき あきら・サトウナンキ夫婦の寺漫画完結巻。久しぶりにラストが救いのあるお話でよかった。寺の内情の面白さと複雑さ、これを紹介して漫画にするところまでなら誰でもできる(寺じゃないけど神社のススメとか)。そんな複雑な寺の仕組みに、めぐりという主人公の境遇・性格をほどけないほど絡めてくるこのテクニックは尋常じゃない。それなのにあざとい感じがしないのは、作者が漫画をちゃんと好きで、キャラクターたちをちゃんと愛しているからだと思う。読んでて伝わってくるモノがあった。名作。
宇宙兄弟(8)
今までは、美人で大食いでちょっと変、ぐらいしか説明がなかったセリカさんの過去がちょっとだけ語られる。ここまでのドラマはなくても、宇宙に行こうっていうぐらいの人は子供の頃から多かれ少なかれこんな素晴らしい志を持ってるんだろうなぁとか思うとまた泣きそうに。ああ、しかし大変だ。ヒビトがすげえ大変なことになった。心配すぎてオロオロする。漫画なのに。
アイアムアヒーロー(1)
読んでてずっと「あー、また古谷実みたいな漫画家がひとり増えてしまったのか」と残念な気持ちになってたけど、最後まで読むと、どうやらちゃんとしたストーリーがあるみたいで安心した。いや、逆に今の漫画界でこんだけ引っ張ってお膳立てさせてもらえるなんて、なかなかないことだよ。花沢健吾けっこう期待されてんじゃないのか。早く2巻が読みたい。
ひまわりっ~健一レジェンド(12)
正直ウィング関先生登場当初のテンションがなくなってるんじゃないかと思ってたけど、ここでまさかの兀突骨が出てきてクソ笑った。記憶の隅っこをつつかれると、人はこうも簡単に笑ってしまうものなのか。メインのストーリーも佳境を迎えているというのに、平気でチキン南蛮戦争とか盛り込んでくるあたり、さすが東村アキコだ。あと、兀突骨が一発変換できるどころか予測変換できてしまうGoogle日本語入力は脅威と言わざるを得ない。
団地ともお(15)
フライングしながら「無罪」を持って出てくるともおの、常に出てるベロが素敵だ。だよなー、小学生ならあれやりたいよなー。あと、最近父ちゃんの顔の隠しが甘くないか?というかもうほとんど顔出てるような気が・・・。もしや近々登場すんのか?いや、だったらなんで今まで隠してたんだって話だよなー。
おやすみプンプン(6)
なんかこう、どこかにゴールを設定して描いてる話じゃないっぽいから、その都度行き当たりばったりの中でプンプンの感情を描くような漫画なわけだけど、今回の母親の死は久々にあらかじめ決めてあった展開っぽくて、少し完成度が高かったように感じた。きっとこれからもこんな感じで続くんだろうなこの漫画は。
capeta(カペタ)(21)
やっぱりすごい作品だ。主人公であるカペタがライバルのはずのナオミに憧れに似た感情を持ってる、というか持たざるをえない魅力のある人物としてナオミを描いてたのもすごかったけど、そのナオミが上に行ってからは、カペタ自身のこともそういう風に(というか、そうあるべきって感じで)描いていくってのはすごく面白い。F1のシートに座れるのは世界でたった数人。でも速い奴はいっぱいいる。そんな中で、何が決め手でF1に乗れるのか。運っていうだけじゃ説明として乱暴だと思った曽田正人が出した答えが、結局これだったんだなと思った。
惑星のさみだれ(7)
うわー、泥人形ももう11体目かぁ。色々と本筋に絡む秘密が明かされたりしてるんだけど、正直そういうのよりも登場人物たちの心の葛藤や成長の方が断然面白い。セカイ系っていうと子どもがあんまり読むとひねくれちゃいそうだけど、今この作品と鋼の錬金術師だけは世界中の子どもが読むべきだと思う。
ぼくらの(11)
発売を追いかけながら読んでいて、中盤「これどうなのよ」と思うこともあったが、なんだかんだで結局は突飛な演出もなく普通に幕を引いてくれたなぁ。ぶっちゃけ思った通りに終わっちゃったんで、特に感想とかありません。それよりも、次回作「のりりん」の方が気になります。この人はこれからもずっと4文字タイトルで行く気なのかなぁと思ったら、good!アフタヌーンで「なにかもちがってますか」連載開始か。ふむ。
海月姫(3)
やっぱり展開とかノリがひまわりっと似てきたなぁ。作者的にはきせかえユカちゃんに近い感覚で描いてるんだとは思うが。東村アキコが好きで買ってるからそこに文句言うのもおかしいんだけど、並行して読んでるから複雑な気持ちになる。1作ずつまとめて読めばいいんだろうな、きっと。
溺れるナイフ(8)
あー、正直もう次からはいいかなと思い始めてる自分がいる。こんなに長く続けない方が良かったよ絶対。初期の頃の思春期の少年少女の心理描写とかマジで神がかってたのに。いかにジョージ朝倉が天才でも、天才的な表現っていうのはこの世にそうたくさんはないわけで、そうなると8巻ともなるとなんか既視感というか、手癖で描いてるのを見せられてる気になる。
乙嫁語り(1)
楽しみにしてたけどやっと読んだ!面白い!そして面白いだけじゃなく、読んでて嬉しくなる。ストーリーうんぬんももちろん面白いけど、それだけじゃない、作者の愛情が1冊の漫画から100冊分ぐらい溢れ出てるから、もうとにかくニヤニヤしながら読んだ。好きなものを描くことの大切さを体現してるお手本のような人だ。作者が本当に好きなものを描いて、そのもの(19世紀中央アジアとか)には興味の無い読者が読んでこれだけ面白いなんて奇跡だ。
喧嘩商売(18)
あいかわらず面白い。喜多先生のくせに普通に面白い漫画なんて描かないで欲しいところだが、面白いんだからしょうがないか。しかしこれだけスピード感の無い格闘漫画も珍しいよな。やってることは格闘なんだけど、面白さはまた別のところ(騙し合い的な?)にあって、だから俺みたいな格闘漫画嫌いにもウケるんだろうな。ただ、そろそろ辛いカレーを食べて、その辛さを萩の月で癒すような展開も欲しいところだ。
純潔のマリア(1)
主人公のマリアが使い魔と一緒に人助けをする漫画なのかなーと思ってたら、ずいぶん長い前振りだったなぁ。しかしこれは面白そうだ。もやしもんも面白いんだけど、なんかこう、疲れてると読みたくなかったりする時もあるからなぁ。こちらはもっと純粋なエンターテイメントに感じた。